5人に1人が認知症。生命保険と損害保険があるようだ!


認知症を何とか保障する保険がありますか?
あるようです。

認知症の怖いところは、頭の認知機能以外は健康である場合があって、それを本人が分からないことです。

「俳諧」などをして、家族などの周りの人たちに多くの負担をかけても、それを自分では認識しないということは・・・・・

(本人が分からないのだから、逆に幸せだ・・・なんて、冗談で、言う人もたまにいますが・・・・・)

===================
<5人に1人が認知症>

どのくらいの人が認知症になるのか・・・?
―――――――――――――――――――
(内閣府のHP「平成29年版高齢社会白書(概要版)> 3高齢者の健康・福祉 」より)

○超高齢化社会の進展とともに、認知症患者数も増加している。

65歳以上の高齢者でみると、
・平成24年(2012年)は、約7人に1人が認知症有病者でしたが(有病率15.0%・認知症高齢者数が462万人)、
・平成37年(2025年)は、約5人に1人が認知症有病者になるとの推計もあります。


○高齢者の要介護者等数は増加しており、特に75歳以上で割合が高い。

75歳以上で要介護の認定を受けた人は75歳以上の被保険者のうち23.5%を占めます。





<認知症を補償する保険>

最近では、認知症を保障する民間保険が登場しています。
認知症に健康面から注意するのと併せておカネの面からも備えることが重要です。

認知症保険には、大きく分けて二つの種類があります。

(生命保険)認知症になり介護が必要になったときに一時金がもらえる「治療型」の認知症保険

(損害保険)認知症の人が第三者に損害を与えた際におカネが支払われる「損害補償型」の認知症保険

===================

<生命保険について>

認知症によって介護費用も変わります。
―――――――――――――――――――
(家計経済研究所HP「認知症の状態別にみた費用」より)

 要介護高齢者の認知症の状態別を考慮し、要介護度別に分けて介護費用を集計した結果があります。

「要介護4か5で、認知症も重度」という最も介護負担が重いと思われる世帯では、1ヵ月平均13万円の支出がありました。
要介護度が低い場合でも、認知症の程度が重くなると介護費用が増えています。
―――――――――――――――――――
・・・・・
・・・・・

認知症の介護費用は、そうではない場合の介護費用と比べて2倍以上かかるといいます

給付の条件や保険料を考えて、役に立つがどうかも含めて検討したいものです。


===================

<損害保険について>

当時話題になりました。
本人や家族はとても気の毒であったと思います。

でも、JRも被害を受けています。
被害者が自分であったら、被害額をどうしてくれるのだ・・・
という問題も発生します。

―――――――――――――――――――
2007年、愛知県のJR駅構内で、認知症患者の男性(当時91歳)が線路に侵入し、電車にはねられて死亡する事故が発生しました。

JR東海は、事故による振替輸送費や人件費などの損害を受けたとして、家族に対して損害賠償を求める訴訟を起こしました。

一審では別居する長男と同居し介護していた妻(当時85歳)に監督責任があるとして、2人に対して約720万円の損害賠償を命じました。
二審でも妻に約360万円の支払いを命じています。

最終的に2016年、最高裁で家族への賠償は棄却されました。

―――――――――――――――――――

今後、認知症患者が増え、事故が多発すれば、家族が責任を取らされる可能性があるかもしれません。

===================

・・・・・
・・・・・

現在も認知症に関わる生命保険・損害保険があるようですが、これからも、新しく販売されると思います。

よく検討して、利用できるものは利用するのもよいでしょうね。


なお、認知症を保障する保険に加入した場合は家族に共有することが大切です。

認知症に特化した生命保険に加入した場合で、自分が認知症になった時のことです。
自分が、保険に加入していることを忘れてしまって、親族に加入状況を知らせていなければ、生命保険金を請求できず、放置される状態になってしまいます。

日頃から家族間で情報を共有しておくことが重要ですね。



↓↓ブログランキングに参加しています。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ