―――――――――――――――――――
(以下、週間文春の記事から)
本庶佑特別教授が基礎研究をした「オプジーボ」について、小野薬品は「研究にまったく貢献していない」ということです。
「オプジーボに関する特許は、本庶先生と小野薬品の共同所有となっています。小野薬品から本庶先生に幾ばくかのロイヤリティは支払われているようですが、それとは別に、本庶先生は売り上げの一部を大学に寄付するよう要請しています。それで基金を設立し、若手の研究者育成に充てたいという一心でのこと。ところが小野薬品は渋っている様子で、本庶先生はそれに立腹しているのです」
―――――――――――――――――――
小野薬品に対して相当な貢献をしているにもかかわらず・・・・・
===================
ともかく、この医薬品が極めて高価であることが話題になりました。
まず、「オプジーボ」の国内販売価格です。
・・・・・・
2017年9月当初、「オプジーボの国内販売価格は、100mgがワンボトルで73万円でした。
肺がんの場合、患者さんの体重1kgに対して3mgが必要になり、60kgの人であれば1回の投与あたりで180mg、約130万円の薬代がかかります。投与量は患者さんの体重とがんの種類によって大きく変わってきます」(小野薬品広報部)
仮に体重67kgの男性が2週間に1回、1年間の治療を続けた場合、かかる薬価は約3,500万円にも及びます。
・・・・・・
2017年2月に約半値になりました。
・・・・・・
厚生労働省は2018年3月5日、4月からの薬価(薬の公定価格)を告示しました。
がん治療薬「オプジーボ」は現在の100ミリグラムあたり約36万5千円から約24%下げて約28万円になりました。
・・・・・・
厚生労働省は2018年8月22日、小野薬品工業のがん治療薬「オプジーボ」の薬価を下げると発表しました。
今年度から導入された新ルールに基づくもので、現行の薬価と比べて38%の引き下げになります。
11月から新価格を適用し、新価格は173,768円です。
値下げは3回目です。保険適用された当初、患者1人あたり年間3,500万円とされた薬剤費は、今回の見直しで1,090円と3分の1以下になります。
===================
すごい金額です。
===================
さらに、下のような報道もありました。
「オプジーボ」とは別の医薬品の話です。
―――――――――――――――――――
2018年9月29日付の日本経済新聞の記事ですが、
「米国で1回5,200万円の値が付いた白血病治療薬の医薬品医療機器法(薬機法)の承認審査をノバルティスが厚生労働省に申請、年内にも承認される見通しだ。
「1回約1億円」の薬も登場しており、こうした第2波が保険適用されれば医療保険制度を揺さぶりかねない。
===================
以下は、私が考えることです。
これらの医薬品は、対象となる病気であれば、誰にでも使えるのでしょうか?
10歳代、30歳代、50歳代、70歳代、90歳代の方々が同じ病気になったら、これらの医薬品を同じように使用するのでしょうか?
10歳代の人は、癌が治れば、余命が相当あり未来があります。
40歳代の人は、家族も揃っていて、働き盛りかもしれません。
90歳代の人は、癌が治って、その後何年生きられるのでしょう?
この例は、極端な場合の例示です。
このようなことは考えてはいけないのでしょうか?
誰が判断するのでしょうか?
・保険で支払うのだから、私には関係ない。
・大切な命、助けられる命は何としても助けるべきで、お金の問題ではない!
それでよいのでしょうか?????
<続きがあるかも・・・>